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□■  kネット・メールニュース  No.177
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「家庭裁判所に法の支配を。日弁連に人権の確立を。」

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 このメールニュースは、主に共同親権運動、親子引き離し問題
 についての情報を発信するものです。 2014年3月3日
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■今号のトピックス
1 堀尾の共同親権学16「それぞれの家で行う養育の研究」
2 「父親の愛情十分でも会わせない」楠本新裁判官編
3 3月の交流会
4 報道

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┣☆┫1 堀尾の共同親権学16「それぞれの家で行う養育の研究」
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「離婚後の共同養育:それぞれの家で行う養育についての研究の総説
Shared parenting After Divorce
: A Review of Shared Residential Parenting Research」
リンダ・ニールセン
Linda Nielsen、Journal of Divorce & Remarriage、
52:8, 586-609、18 Nov 2011

 著者は、北カロライナ州のWake Forest大学の教育学部教授です。
これは、共同養育についての実証的な論文の総説です。
この論文は、全文が無料で公開されています。

この論文では、共同養育は
「子どもが時間の35%以上をそれぞれの親と過ごすこと」
と定義されています。
親が離れて暮らしている場合は、35%過ごすのはなかなか困難です。
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(1)比較的最近まで、子どもの時間の3分の1以上を
それぞれの親と過ごすのは、
親が離婚した子どものわずか5~7%に過ぎなかった。
しかし最近ではウィスコンシン州、アリゾナ州、ワシントン州などで、
全体の30~50%を占めるようになっている。

同じように、オーストラリア、オランダ、デンマーク、
スウェーデンでは、共同養育の子どもは、
全体の18~20%を占めるようになっている。

(2)共同養育を行う親は、近年増加している。
それは、父親が以前よりも
子どもに関心を持つようになったからではなく、
また、離婚後の両親の関係が以前よりも改善されたからではない。
親自身と家庭裁判所関係者が、共同養育の利点を理解するように
なったからである。

(3)(離婚後の子どもの養育について)調査を受けた人々の多くは、
子どもはそれぞれの親と平等の時間を過ごすべきだと答えている。
2004年のマサチューセッツ州の53万人の投票では、
85%の人が離婚後に子どもはそれぞれの親と
平等に過ごすべきだと答えた。

(4)共同養育と単独養育を比較した21編の論文を検討したところ、
21編の論文のうち、
「共同養育が単独養育よりも良い結果をもたらす」と
結論した論文は18編、「一長一短」と結論した論文が2編、
「差が無い」と結論した論文が1編であった。

(5)父親が子どもの日常生活の広い範囲に積極的に関与して、
放任ではなく、専制でもなく、
親としての威厳を保って子どもに多くを教える場合に、
親が離婚した子どもは、最も多くの利益を受ける。
子どもは日々の習慣や儀式を、父親と一緒に行う必要がある。
例えば、一緒に料理をする、使い走りをする、
学校の準備をする、宿題をする、買い物をする、
雑用をする、一緒にぼんやり過ごすなどである。

(6)共同養育の子どもは、
週に1回以上父親に面会する子どもと比較して、
経済的に恵まれている。
また、共同養育の子どもは、両方の親と、
精神的に近い関係にある。
最も不幸な子どもは、母親と暮らしてまれに父親と会う子どもである。

(7)共同養育を行う親は、そうでない親と比較して、
収入がより多く、より長い教育を受けているが、
元夫婦の人間関係の質や、争いのレベルは、
離婚したその他のカップルと比較して、特に良いというわけではない。

(8)元夫婦の間に暴力を伴わない争いがあったとしても、
そのことを、離婚後に子どもがそれぞれの親と過ごす時間を
減らす理由として使ってはならない。
そしてこのことは、専門家の間の一般的な合意事項になっている。
(堀尾英範)

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┣☆┫2 「父親の愛情十分でも会わせない」楠本新裁判官編
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楠本新裁判官(長崎家裁所長)編

Oさんは子どもを連れ去られた後、
面会交流の調停を申し立て、審判になった。
楠本が2012年12月26日に出した審判では地裁では,

「(Oさんは)本件子らに対して父親として
十分な愛情を持っているけれども,
前記健康状態のもとで相手方にした言動によって,
本件子らが多大の苦痛と不安を感じ,
現在もその影響が残っていると認められる」 ので,
「子らが申立人の状態について理解する力をつけるまでは,
面会交流を控えることが適切」かつ,
「本件記録中にある申立人作成の本件子ら当ての文書を見ると,
その記載態様が,本件子らの年齢を考えれば,
精密にすぎ理に走っていて,
これを受取った子らを息苦しくさせるおそれがあると思われる。
そうであれば,間接的な面会交流も,
いまだ時期尚早と言うより外はない。」

健康状態はOさんのうつ病のことだが,
何年も前に発症していて,子供たちと一緒に病院へ行って,
家族ぐるみで病状回復を目指しながら,Oさんは仕事をしていた。
だから、子供たちは幼稚園の時から
父親の状態は理解していたはず……というOさんの主張は,
全く採用されなかった。

原敏雄,小田幸生,佐々木信俊(福岡高裁第4民事部)編

抗告の際には,試験的な面会交流すら実施しないまま,
未成年者らに対する面会交流の申立を却下する
原審判は不当とOさんは主張した。
しかし2013年4月26日福岡高裁の決定は、
その良し悪しには触れず,
「未成年らの成長及び抗告人との面会交流に対する
意向の変化等をみて,いずれ面会交流が図られることが望ましい。」
と判断を付け加えただけで,原審どおりとして棄却された。

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┣☆┫3 3月の交流会
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他団体の情報も紹介しています。
お問い合わせは各団体まで。

■くにたち交流会

日時 2014年3月8日(土)13:00~15:00
場所 国立市公民館音楽室

http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/shisetsu/s_city/001127.html

参加は無料(直接会場にお越し下さい)
主催 kネット(担当・宗像) 連絡先 03-6226-5419    
info@kyodosinken.com

■鹿児島<交流会>
2014年3月8日(土)(18時~21時)
毎月、第二土曜日(18時~21時)
*場所の詳細はお問い合わせください。
?070-5270-3251
【メール】kagoshimaoyako@willcom.com
 http://ameblo.jp/namita-repo/

■中部 共同親権法制化運動の会 第37回定例会のお知らせ
日時 3月29日(土) 13:30~17:30
定例会の内容
 情報交換・全国連絡会等活動報告・今後の予定・その他
場所 名古屋市市民活動推進センター
    ナディアパーク デザインセンタービル6F 会議室
名古屋市市民活動推進センター
(名古屋市中区栄3-18-1)
『交通案内』 地下鉄東山線[栄駅]7、8番出口南へ徒歩7分
(ナディアパーク デザインセンタービル6F)

http://www.nadyapark.jp/traffic/index.html
http://chubu-kyoudousinken.com/index.php?%E5%AE%9A%E4%BE%8B%E4%BC%9A

中部 共同親権法制化運動の会
メール chubu_kyoudousinken@yahoo.co.jp

■別府交流会
2014年3月15日(土)18時~21時(毎月、第三土曜日)
【場所】別府市野口ふれあいセンター
(大分県別府市野口元町12-43)
?0977-21-2208
【参加費】500円
【メール】itumo.itumademo.oyako@gmail.com

■銀座交流会
【日時】 2014.3.25(火) 19:00~21:00(入退出自由です!)
【場所】 銀座セミナールーム 東京都中央区銀座3-13-19 
     東銀座313 8F
【参加費】 500円(運営費等含む)
【交流会に関してのお問い合わせ先】 090-4964-1080(植野史)

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┣☆┫4 報道
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■時事2014/02/28
子ども全員の返還を=ハーグ条約加盟前の事案解決要求-米国務省

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201402/2014022800057&g=pol

【ワシントン時事】米国務省のジェイコブス特別顧問
(児童問題担当)は27日、上院外交委員会の公聴会で証言し、
米国人との結婚生活が破綻した日本人が子どもを
日本に無断で連れ帰る例が相次いでいる問題について
「すべての子どもが米国に戻ってくるまで、われわれは満足しない」
と述べ、日本政府に改めて返還を要求した。(略)

■共同2013.11.1
国際離婚問題で暗躍「子取り戻し」組織を摘発 イタリア

http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/131101/wor13110111450019-n1.html

イタリアのメディアによると、同国司法当局は31日、
南部シチリア島パレルモを拠点とした、
ノルウェー人やスウェーデン人ら7人による
国際的な子どもの誘拐組織を摘発した。
国際結婚の破綻に伴い、親権を失った夫婦の一方が無断で
自国に連れ去った子どもを「取り戻す」仕事を請け負っていた。(略)

■産経新聞2014年3月3日
ハーグ条約運用マニュアル 最高裁、地裁に執行ポイント徹底

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140302-00000060-san-soci

粘り強く説得することが基本姿勢
■子供の心身への影響は最小限に
■○粘り強い説得 ×「いい子」声掛け
結婚が破綻した夫婦の一方によって、
国境を越えて不法に連れ去られた子供を保護するため、
もともと生活していた国への子供の返還などの手続きを定めた
「ハーグ条約」の運用が4月1日から日本で始まるのを前に、
最高裁は、連れ去った親から子供を引き離す強制執行を行う際の
マニュアルを作成、全国の地裁に送付した。
実力を行使して引き離す手続きを担当する執行官を対象に、
執行のポイントを徹底させる。

児童心理学者など専門家らのアドバイスを十分取り入れ、
子供の心に傷がつくことを最小限にとどめるよう強調するなど、
慎重な姿勢を重視した内容だ。(略)

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今日はひな祭り、一日遅れだけで、子どもたちに手紙を出す。
会えなくてもやれることはあるよ。(宗像)

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