10月2日、kネットのメンバー4人で日本加除出版へIMG_4328
『子ども中心の面会交流』の抗議申し入れをしました。
対応したのは、企画部部長の真壁耕作さん。
電話口で担当者の山口さんは、
「私も忙しいので」「部長は都合がつくかわからない」と
あまり誠意のある対応をしているとは思えませんでしたが、
この日は真壁さんお一人が対応しました。

この本は、元裁判官や弁護士、精神科医等が、
男は危険なので、女子どもの保護が優先すべきで
原則交流が裁判所で斡旋されるのはおかしい、と
ひたすら述べるもので、女性の連れ去りへの加害性や
親から捨てられた子どもへの影響など徹頭徹尾考慮しない点で
近年まれに見る差別主義の本です。
執筆者の一人は、子どもと引き離された父親に対して
「金さえ収めていればかっこいい父親、子どもは会いに来る」
とどうしようもなく無責任かつ挑発的な発言で、
男性・別居親への差別を煽っていますが、問題は
執筆者たちが自分たちの差別性に気づいていない点でした。

私たちは真壁さんに、本出版に至った経過を聞きました。
主要執筆者の梶村太市さんが、出版をもちかけ、
編集者としては難色を示したものの、
FPIC関係者や民法学者を執筆陣に加えて
中立性を高めて執筆したとのことでした。
「実用書を目指した」とのことですが、
編集者の目としては、当初の企画では一方的と思ったということのようです。

おかしいのは、口では「ご迷惑をおかけしました」と言っているものの、
本の内容の責任は執筆者にあると加除の発行責任について責任転嫁した点でした。
通常、自分の出版社が出した本について発行元が責任を負えないというのは
ありえないので、とにかくこの場が収まれば、
という加除の不誠実な態度は一貫しています。

私たちが一方的という根拠は、たとえばこういう点です。
男性が養育費を収めているかどうかが
親子関係の継続よりも重視されている。
たとえば、家庭にお金を収めない母親はたくさんいるが、
男性のみがその責めを負わされるのは男性差別ではないのか。

DV加害者は引き離して子どもの面前でDVを見せるのも児童虐待で
引き離すべきだというのが、本書の主張だが、
たとえば、児童虐待の加害者は母親の割合が高い。
母親加害者に対しては支援が強調され、引き離すべきとは言わないのに
男性については、支援は想定せず、事件が起きた場合、
事件を起こすような男性だから引き離しても仕方がない、となる。
こういった視点は、被害、加害問わず、
別居親の側の(暴力防止)支援を担っている私たちの努力を踏みにじるもの。
と指摘しました。

私たちは、あまりに一方的なので、
共同親権の観点からの本を加除の責任で

加除出版はトキワ荘跡地です

加除出版はトキワ荘跡地

本書の執筆陣と私たちとの討論会を加除の責任で企画しろ、
と求めましたが、真壁さんは、
「そのようなことはしない。謝罪もしない。加除に責任はない」
と驚くべき、無責任な対応に終始しました。
というわけで、私たちとしては継続して本書と加除の対応を
批判していきたいと思います。

とりあえず、加除の本は買わないようにしましょう