子どもの権利条約日本シンポジウム:子どもの日全国一斉イベント

子どもの権利条約日本シンポジウム:子どもの日全国一斉イベント(1)
【日時】2016年5月5日(木)13時30分~16時30分
【場所】豊島区東部区民事務所会議室http://loco.yahoo.co.jp/place/g-46hrtR0d-qM/map/
東京都豊島区北大塚1-15-10(大塚駅北口より徒歩5分)
【司会・話題提供】須田桂吾(児童養護施設臨床心理士)、宗像充(kネ
ット運営委員)、海老名修乃介(親から不当に引き離された子どもの権利
を守るために悪戦苦闘する父親)、水岡不二雄(一橋大学特任教授)、
加藤久美(里親、中井町議)
【費用】500円(当日、会場でお支払いください)

【主催、問い合わせ、申し込み先】
子どもの権利条約日本(子どもの権利のための国連NGOです。当面
の間、DCI日本の名称使用を控えさせていただきます)
メールアドレス:office@dci-japan.com/ 電話:03-5961-0387
日本における現在の、児童虐待への対応(一時保護)や、その後の社
会的養護への移行等に伴う親子の引き離し状況、離婚等に伴う親子の
引き離し状況等については、子どもの権利条約第9条(親子不分離の
原則)や同第18条(実親による共同養育の原則)等の国際基準に照ら
し、子どもの最善の利益を損ないかねない憂慮すべき事実も、数々報
告されています。
しかし、これら問題ではしばしば個別ケースの検討や理解に認識が
偏るなど、社会問題としての認識を形成しにくく、従って、有効な社
会的対応がなかなか展開されていない状況に直面しています。
今回、子どもの権利条約に関する次回審査に向けた国連への報告書
作成に当たり、私たちは、「木を見て森を見ず」ではなく、問題の全
体像や本質について、あらためて整理する必要性を感じています。
今回のシンポジウムでは、「親子関係(代替的家族関係を含む)が
理不尽に破壊される」という問題状況に直面して、それらを生み出し
ている日本社会の社会的背景(構造)を探り、今後どのような解決が
望めるのか、整理する機会にしたいと思います。

“親子の引き離し”を生み出す日本の社会構造を考える

── 子どもの権利に関する国連への報告書作成に向けて──

プログラム
司会:須田桂吾
問題提起:須田桂吾「今“親子の引き離し”という問題状況を広く社会的視点
で捉えることの意義について」
話題提供(離婚問題):宗像充・海老名修乃助「別居親がわが子と分断される
社会的背景について」
話題提供(児相問題):水岡不二雄「児相利権の構造と機能」
話題提供(里親問題):加藤久美「里親及び議員等の立場から見る“引き離し
状況”について」

フロアとの質疑応答

シンポジストのプロフィール

■須田桂吾
児童養護施設に勤務する臨床心理士。離婚と子どもの問題、児童養護施設における諸問題(各
種の構造的な暴力状況・例えば子どもに対する向精神薬の過剰投与の問題、職員の労働問題等)
に取り組む。専門は、臨床心理学、家族療法、国際学等。社会福祉学修士、国際学修士。
最新のルポルタージュに「虐待生み出す“ブラック施設”化の実態」(『週刊金曜日』平成28年2
月12日)がある。

■宗像充
フリーライター。登山、環境問題、家族の問題などをテーマに執筆。共同親権運動ネットワー
ク運営委員。非婚の父として2年間子どもと暮らした後、人身保護で子どもを引き渡す。その後
引き離しの被害に遭い、別居たちの権利回復の運動を組織。別居、同居家庭の格差是正を掲げて
共同親権運動を提唱。共著に『子どもに会いたい親のためのハンドブック』(社会評論社)。

■海老名修之介
いわゆる“毒親”とその娘、および弁護士を含む女性の権利を謳う関係者によって“DV夫”に仕
立て上げられ、大の仲良しだった子どもと会うこともできなくなった2児の父親。子どもの尊厳
と権利を守るために、日本社会の不条理および弁護士、行政、警察、裁判所と真剣に向き合って、
叩かれ苦しみながらも、なんとか諦めずに闘っている、実はただ子どもと遊んでいたいだけのメ
ディア関係者。

■水岡不二雄
経済学者。専門は、経済地理学。一橋大学名誉教授。
児童相談所の問題を扱った論文に「市民の権利と、権力装置化する児童相談所: 予防拘禁へ
の道ひらく機能的治安法としての児童虐待防止法」(インパクション, 193)、最新の著書に『児
相利権: 「子ども虐待防止」の名でなされる児童相談所の人権蹂躙と国民統制』がある。

■加藤久美
神奈川県出身。中井町町議会議員。日本フォスターケア研究会理事。神奈川県認定の里親で
もあり、元市役所生活保護面接相談員。社会的養護・貧困等の問題を含め子育て問題全般に取り
組んでいる。