親どうしの関係と親子関係は別物です。
「子どもの成長に双方の親が安心してかかわれること」
それが、子どもの笑顔につながります。

日本は「単独親権」

日本では、
離婚に際し子どもの親権をどちらかの親に決めないと離婚できません。
片親を子どもから排除すれば、一方の親に養育負担が重くのしかかり、親から引き離されて寂しい思いをしたところで、黙って堪え忍ぶしかありませんでした。
もう一方の親の養育責任は免れます。
離婚は親の都合のはずなのに、その責任は子どもも負わされていました。

共同親権「共同子育てカップルを増やそう」

親どうしの関係はどうあれ、双方の親が子育てに関わり続けること、その考えを「共同親権」と言います。
親権という言葉は、海外では「親責任」や「親の配慮」という言葉に置き換えられてきました。
両親が子どもの成長のさまざまな場面で決定にかかわることで、子どもは親に大切にされているという実感を持つことができます。
一組でも多くのカップルが共同子育てを実現すること、私たちは、それが可能な社会づくりを目指しています。

子どもたちの笑顔を取り戻すために

裁判所も法律も子どものことは考えていません。
単独親権では、子どもの奪い合いのための親どうしの争いが過熱します。
裁判所では毎日そのための争いが行われる場です。
共同親権を実現する立法は必要です。
しかしそれだけでは足りません。
暴力とは別の手段で、
争い続けるカップルがそこから抜け出す糸口を得ること、
子どもを中心とした家族のあり方をもう一度作ること、
子どもたちが笑顔を取り戻すためにはそれが必要です。