白馬裁判・住民登録

白馬裁判・住民登録

白馬裁判・住民登録

9月16日、東京高裁717号法廷にて、
白馬村裁判・住民登録編の口頭弁論が開かれました。
傍聴席は、10人ほどの傍聴者で埋まりました。

この日、意見陳述をした堤さんは、
世田谷区役所で登録事務をした経験から、
「居住実態を反映させるように教えられた。
法令に定めのない理由で登録がなされないなんて。
親権のあるなしで登録がされると
登録事務は大混乱する」
と、白馬村の今回の住民登録拒否が、
いかに住民登録制度の安定性を
脅かすものであるかを強調しました。

この日、堤さんは、
息子のA君の裁判官への手紙を読み上げました。

次回は、
子ども手当裁判判決
10月22日13:10~
東京高裁717号法廷

住民登録、子ども手当ともこの日和解の話し合いが
なされましたがまとまらず、判決が出ます。

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裁判官へ

白馬中学3年 A

私が幼い時、父と母は離婚しました。
私は父が大好きで、
どちらかを選ばなければならないならば、父を選びました。
しかし、裁判官は私の話を聞きもしないで、
父から親権を奪いました。
そのせいで、私は父と暮らすことは愚か、
父に会うことすらできなくなりました。
皆さんはその寂しさがわかりますか?
その間、どんなに辛かったかわかりますか?

そして、私はやっと、自分で行動できるようになり、
お金をため、父の住む私の家に帰ってきたのです。

そしたら、一緒に暮らす父に親権がないから、
私の住民票はつくってもらえず、
学校にも入学させてもらえないなど、
沢山の差別を受けました。

「母のもとに戻れば権利は保証されるのだから差別はない」
というのは、私に「去れ」と言っているのと
どう違うのでしょうか。
勝手に父から親権を奪ったのは裁判官で、
父には親権がないからと言って、
私は自分の家に帰って暮らすことが認められず、
裁判官はそれを正しいといった。
これは自作自演ということですよね。

私は人権の授業で、児童の権利条約を勉強しました。
そこには、子どもは、父母の地位にかかわらず、
いかなる差別もなしに権利を尊重するとありました。
公民の授業では日本国憲法を勉強しました。
14条には、すべて国民は、法の下に平等であって、
社会的身分により、差別されないとあります。

でも、現実は違います。
私は、父に親権がないから差別されました。

教えて下さい。裁判官が間違っているのですか、
条約や法律が間違っているのですか、
学校が嘘を教えているのですか。
住んでいるところに住民票がない。
これは、不明児童ということですよね。
それとも、
住民票のあるところに住まなければいけないのですか?