7月23日、三田にて表題の集会を持ちました。
そんなに宣伝していなかったわりには参加者は50名。
来てくださった大勢の皆様、ありがとうございました。
真山勇一さんの挨拶
冒頭、先の参議院選挙で神奈川選挙区から立候補し当選した
真山勇一さんがかけつけ発言してくれました。
現在国会では議員連盟ができ親子断絶防止法の立法化が
目指されていますが、この立法案では不十分、
共同親権を今後も国会で取り上げていきたいと述べました。
五領田有信弁護士のお話
今回「子どもの奪い合いの現場から」として
講演していただいたのは五領田有信さん。
自衛隊を退職した後、司法試験のための勉強中、
自ら二人の子どもを主夫として育てた経験を話し、
弁護士になって共同親権の考えを知り、裁判所で実践した経験を話してくれました。
特に、現在の弁護士たちは、以前の感覚で別居親には
子どもを諦めるように言いがちだが、
実際には共同養育について裁判所で主張する中で、
意外なところで裁判官が理解を示し成果を得ることもあると述べました。
特に親子を引き離したほうがいいという調査官に出会ったことはないそうです。
しかし一方で、
司法試験合格者が低年齢化し、
若い裁判官は勉強ばかりしてきた人たちで子どものことはわからない、
という構造的な問題もあることも指摘しました。
その中で、月に1回2時間という面会交流が判で押したように提示され、
五領田さん自身も「そんな法律あるのか」と根拠を裁判所で求める場面が
多々あるそうです。
離婚後の養育を規定しているのは法律ではなく常識のようです。
堤さんの報告
昨年、白馬村・住民登録拒否裁判を闘った堤さん。
最高裁での敗訴が確定しました。
法律に基づかないで行政担当者が家族関係に
無自覚に介入しておきながら、
指摘すると被害者面する現状を厳しく批判し
行政や裁判所に同行する支援の有効性を強調しました。
養育に関われなかった上の息子さんが、現在は
「養育に関わらなかった」と言っていることを報告しました。
宮﨑保成さんのメッセージ
熊本在住の宮﨑さんは急きょ用事が入り、メッセージを送ってくれました。
昨年、交流妨害や相手方弁護士の話し合いのサボタージュに対して、
一審で「誠実協議義務違反」という言葉を引き出したという成果を挙げました。
二審で敗訴し、最高裁でも敗訴が確定。
しかし弁護士をつけず自分の力で裁判を闘うことで
思わぬ応援を受けたりと、得たものも大きかったようです。
宗像の報告
宗像からは、法律を変えるより先に常識を変えることを強調しました。
具体的には言葉の使い方に気を使い、
「継続性の原則」ではなく「断絶性の原則」、
「面会不履行」ではなく「養育妨害」と
きちんと子育ての権利の視点から用語を使い分けることを提案しました。
そして、「実質平等」のもと、半々での共同養育をできる人は
求めるよう、あらためて提案しました。
小島太郎の報告
今年当事者になったばかりの小島からは、
具体的に調停の場面でどういう対応をとるべきかを報告。
調停委員の理不尽な対応に屈しないことを強調するとともに、
人間的な対応が成果を上げている体験談を話しました。
特に、離婚弁護士として有名な森公任が相手方の弁護士ととしてつき、
そのやり方やホームページの説明文の変遷等を資料とともに
詳細に解説しました。
日弁連・両性の平等委員会の妨害行為
ところで、今回五領田弁護士が講演に出席するにあたり、
日弁連の両性の平等委員会に所属する弁護士から、
kネットにかかわることをけん制するメールや電話が
複数回あったことを報告しました。
要するに、kネットの講演に出ないようにということですが、
五領田弁護士は「不偏不党ですから」と出席してくださいましたが、
市民団体の活動に対して、団体名を名乗って弁護士が
妨害をすること自体が極めて異例です。
基本的にkネットは離婚後の子育ての男女平等を掲げているので、
よっぽどそうなると困るということなんでしょう。