5/28 共同親権運動ネットワーク 勉強会開催レポート

今回の勉強会は,
1. 実子誘拐を可能にしている行政の実態を明らかにする為に,取り組んでいることと,これから取り組むべきことを明らかにすること。
2. 当時者達が,自身の問題解決の為に差別を解消し世論を味方につける為の草の根運動のノウハウを身に着けること
という2部構成で行いました。

今回のイベントは当事者向けにも関わらず,日本政策学校や日本財団CANPANプロジェクトで,情報拡散いただき,今まで全く知られていなかった層への問題認知に繋げることも出来ました。
一方で親子引き離し弁護士達からは,開催に対する圧力が事前にかけられたり,他当事者団体からも当事者のモチベーションの上がらない意図の不明なイベントなどと揶揄され参加しづらい空気を作られるなどの圧力もありながら,当日を迎えました。

都内で行いましたが,長野や愛知からの参加者もあり,女性の参加者も複数いらっしゃいました。年齢層も30代から60代までと幅広いものでした。参加できない九州の当事者から現地の会合で資料を活用したいというお申し出もあり,開催後にお送りさせていただきました。

第一部では,宮瀬都議より現在,都議会に文書質問をしている進捗の説明を受け,色々な関係部署に詳細にかなり突っ込んだ質問をし,答弁書調整で,次につながるやり取りを続けられていることが判りました。白黒つけさせようとして強い態度にでると「問題は存在しない。対策に取り組まない。」という正式答弁を引き出してしまうリスクもあり,調整の駆け引きが必要なことも理解できました。また一見はぐらかされた答弁に見えても,次の質問に備えて,関係部署が動くということも判りました。都議会では過去一度も親子引き離し問題が質問されたことは無いので大きな第一歩となり,是非,今後も解決に向けて,質問や提案をしていくというご意見をいただけたことは非常に勇気づけられるものでした。都議会で次につなげることだけでなく,他の都道府県議会でも水平展開できること,今回の質問と答弁により,区市町村議会への質問や働きかけで活用できるようになったことなども判りました。

 

 

 

 

 

 

 

第二部では,LGBTの差別問題に取り組んでこられた明智氏より,差別を無くす為の世論形成の具体的ノウハウを教えていただけ,具体的に実践していくことのイメージが鮮明にもてるようになりました。アドボカシーのやり方にも色々な手法があり,引き離し維持派の炎上広報に踊らされている状況ですが,酷い被害を受けながら差別という2次被害も受けているので,しっかりと同情されるべき課題広報をやるべきであり,課題広報の進め方について具体的な事例をもとにご教授いただけました。
LGBTの差別問題でも,当事者の敵は,当事者になったということが起きたというお話において,一括りにしようとしても,個別の事情や求めているものが違うというお話がありました。纏まれる内容においては協力し纏まって,纏まれないところまで纏まらなければならないという固定概念が却って対立を煽ることに繋がると感じました。

 

 

 

 

 

 

今回の勉強会は当事者の市民運動の為の実践講座であること,今後の問題解決に繋がっていくことと感じました。

勉強会後は,参加者交流会を行いましたが,やはり話題は「親子断絶防止法」に流れました。Kネットは廃案というスタンスですが,参加者の多くは,修正ありき派でした。修正無く成立させてはいけない,例え時間が掛かっても修正させようという意見の方達と,双方の意見を否定することなく意見交換が活発に行われました。しかし,こういった本音が表明しづらい風土がある現状は何とかしたいものだなと改めて感じました。
勉強会3時間,意見交換交流会が5時間という長丁場,皆様お疲れさまでした。
(小島)

添付資料:

都議会文書質問答弁調整中書面

参加者の声

親子引き離し弁護士らによる事前圧力
事前妨害2