3月21日、会報の発送作業をしました。
いつもは3~4人で単調な作業をすることが多いのですが、
今回はボランティアを呼びかけたのもあって、
10人ほどが参加し、にぎやかでした。

午前中に会報や資料を印刷、
午後、会報の帳合、ラベル貼り、袋詰め、封筒に封をし、
メール便のバーコードを張り、
クロネコヤマトに運びます。
準備にも、場所をとったり、紙を発注したり
いろいろ作業があり、いろいろと気を使います。
トラブルも少なくなく、今回はいつも使っている
フリースペースの印刷機が故障で使えなかったので
国立公民館の印刷機を利用しました。
おかげでそれをフリースペースまで運ぶ
車の手配をしなければならなくなりました。

会報印刷の日は丸一日作業に費やされるのですが、
今日は、数の力で、午後は2時間ほどで終わり、
その後、お茶にしました。
ご協力ありがとうございました。
相談を持ち込む機会にする人もいます。
また来てください。
今回は、名簿の更新が遅くなり、
2月以後に入会した人への発送が間に合っていません。
すいません。

なお、今回は日弁連にアンケートの協力を求められ、
そのアンケートを同封しています。
その際、日弁連には以下のお手紙を出しました。

【日本弁護士連合会司法シンポ主催者の皆様へ】

 いつも司法の向上にご尽力くださりありがとうございます。
 この度、日弁連の司法シンポのアンケートの協力要請をいただき、
私たちはどうすべきか戸惑うとともに考えました。

というのは、私たちは専ら単独親権制度に起因する、
片親引き離しの問題を、人権問題としてとらえ、
当事者団体としてその解決に向けて取り組んできました。
その際、日弁連のイベントや意見によって何回となく悔しい思いをし、
その都度日弁連に対して抗議要請や謝罪を要求してきたからです。

私たちと将来の子どもたちが抱えるかもしれない問題の解決に向けて、
共に歩んでくれると期待して、「法と正義」を唱え、
人権擁護を掲げる団体の意見に耳を傾け、
シンポに参加してきた私たちにとって、
日弁連の対応は、失望とともに憤りを抱かせるものでした。
これまで以下のようなことがありました。 

1、2010年5月15日に行われた
日弁連主催のシンポジウム
「離婚後の子どもの幸せのために~面会交流、養育費を中心として~」の
吉田容子氏による基調報告で、
「面会に消極的である理由のひとつに、
〝単なるいやがらせ〟というのもあるにはあるが、
これもそうなる理由があるんですよね」と述べました。

面会交流の拒否の正当な理由として「単なるいやがらせ」を
肯定したものと私たちは受け止め、質問状を提出しました。

2、2011年2月18日、日弁連が公表した
「『国際的な子の奪取の民事面に関する条約』(ハーグ条約)
の締結に際し、とるべき措置に関する意見書」では、
「ハーグ条約に遡及的適用がない旨の確認規定を担保法上定めることや、
国内における子の連れ去り等や面会交流事件には
適用されないことを担保法上明確化し、かつ周知すること」と述べ、
適用を3年先延ばしすることを述べました。

 国内当事者を、明確に差別する驚くべきこの意見に、
私たちは当事者団体として質問状を提出し、後に謝罪を求めました。

 これらの要請について、日弁連からは「参考にする」
「言ったことで尽きている」程度の回答しか得られず、
その場で私たちは不誠実だとして受け取りを拒否しています。

ほかにも日弁連の親権問題のシンポでは、
単独親権擁護のプログラムを組まれることがあり、
単独親権制度の被害者グループである私たちは、
失望を通り越してあきれ返ったというのが実際です。

現状がおかしいから制度を変えるべきだ、
という私たちの意見に対して、
現状が伴っていないから制度の改定は早い、というのは、
問題の存在を社会的にアピールする私たちの存在自体を否定するものです。

弁護士はたしかに同居親にも別居親にもつきますが、
そのことは現状を肯定する理由にはなりません。
こういった発言やイベントを繰り返す日弁連は、
私たちや私たちの子どもを敵視していると捉えざるを得ませんでした。
親子が会えなくなってもそれは当事者たちが悪いから、
人権問題として取り上げるなんておこがましい、
という発想が弁護士の皆様方にはありませんでしたか。
同じテーブルでお話しできる相手とみなしてもらっていない、
そう私たちは考えました。

ハーグ条約の日弁連意見書について、
私たちが提出した質問状で私たちはこう述べました。
「弁護士の皆様方の議論が、数の大小で比較したり、
現在のDV虐待施策の水準の維持と面会交流の促進を天秤にかけ、
政策的な観点からのみなされていることについて、
私たちが日常的に接している弁護活動もこのような
姿勢でなされているのかと思うと、
多少とも残念な思いがしないではいられません。」 
この私たちの思いは間違っていたでしょうか。

 この度、日弁連からアンケートの協力要請をいただき、
私たちは協力することにしました。
日弁連が私たちを過去敵視してきたのは、
私たちの声を伝えきれなかった私たちの努力不足もある、
と考えたからです。
私たちの意見を届け、あなた方がそれを現状を変えるために
役立ててくださるのであれば、
今後同じテーブルで問題の解決に向けて
取り組むための協力の基盤になると考えます。

私たちの会があなた方のアンケートに協力を求める、
子どもと離れて暮らす親は、現行制度の被害者です。
男性もいれば女性もいて、
DV・虐待の被害者もいれば加害者もいることでしょう。
それは子どもを持っている側の団体と何ら変わりません。
こんなに親子が普通に過ごすのが困難な世の中で、
私たちのような団体の存在は、
未来の子どもたちへの希望と思いませんか。
今回のアンケートを法律関係者のためだけでなく、
これからの子どもたちのためにお役立て下さい。
                
2014年3月8日
共同親権運動ネットワーク運営委員一同