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こじらせ弁護士コンテスト2015

kネット2015年度の総会は、二十四節気の一つ啓蟄(けいちつ)の3月6日(日)に東銀座で行われました。総会では、まずkネット2015年の取り組みについて、昨年度総会にて目標にあげた養育費の争点化、ステップファミリーの議論の組み込み、全国交流会の開催、国立市での共同子育て支援の実現などについて現状の総括がなされた。

そして2015年度の活動として、会報(31,32,33号)の発行、「離婚しても子育てしよう!片親疎外とDV防止、何が問題?」等講演会の実施等の3回の大きなイベント、国立市や人事院への働きかけ等、啓発活動について報告がされました。2015年度の決算報告も同時に行われました。続いて、2016年度について、運営委員の選任の後、活動方針や予算案について議論され、国立市での片親排除防止策の実現や養育費が受け取れない同居親への支援、DV法の手続き保障に関して要望書や議員質問への粘り強い取り組み等の目標を承認しました。

また総会の前日に日弁連主催で開催されたシンポジウム「公平な離婚給付を考える」に参加した会員からの報告があり、「女性が子どもを見るのが当たり前」「男性は子どもが会いに来るまでは黙って金を出すべき」という旧来の考えから抜けられない弁護士たちの存在を感じ、如何に退職金や養育費をぶんどるか、指南をしているかのようなシンポジウムであったとのことでした。啓蟄は春の陽気を感じ、地中で冬ごもりしていた虫が目覚めることを言いますが、弁護士会は啓蟄の季節に、離婚や別居親からお金を稼ぐことに目覚めていたようです。同じ目覚めるなら共同親権で子どもの最大の利益になることに目覚めてほしいものです。

総会後は、特別ゲストとして元日本テレビキャスターで維新の党(現民進党)の真山勇一議員から挨拶がありました。議員は、これまで国会や参議院法務委員会での連れ去り問題、共同親権、間接面会交流、離婚調停の問題点やDV法の住所非開示について、精力的に取り組んでいただいているが、今後も国会、法務委員会などで引き続きこれらの問題取り上げていくことを述べられ、会場から大きな拍手がもたらされた。

その後、今年新たな取り組みとして始まった、こじらせ弁護士団体コンテスト「こじコン」2015が行われました。子どもと引き離された親の親としての尊厳を踏みにじり、ローハラスメントによって当事者間の関係をいたずらにこじらせる「こじらせ弁護士」の存在が際立っています。「こじコン」の開催の大きな目的は、「子どものために双方の親が養育に関われるように親どうしの協力関係を斡旋する」というのが離婚時の本来の弁護士の役割にも関わらず、旧態依然の弁護士業界の発想の転換を促すためでもあります。

以下、本文に続く。