私たちは、親どうしが別れても、子どもの成長に双方が引き続きかかわる、共同親権・共同養育の実現を求めて活動をしています。親どうしの都合に左右されることなく、ずっと親子であることを実感できるべきだと考えています。

しかし日本では、夫婦が別れるとき、父親か母親の一方に親権を定めなければなりません。そのため、親権を持たない親が子どもの養育を続けたいと思っても、その権利が保障されず、一切子どもと会うことができない人が多くいます。

子どもの親として、本来立場は対等です。にもかかわらず現状は、親権を持たない親は、親権を持つ親に許可を取り、子どもに会わせてもらう必要があります。そもそも、この「親権を争い、どちらかが負ける」という構図が正しいのでしょうか?

私たちの訴えは大きな反発を受けました。
「男が子育てを主張するなんて」
「バックラッシュだ」
「会えない親に問題がある」
というのです。

こういった主張の背景に、男女の性的分業をめぐる差別感情があると私たちは気づきました。

「男性(父親)だから」「女性(母親)だから」という無意識の偏見を取り除かない限り、子どもが両親の愛情に身を委ねられる社会はできません。この問題を提起するため、米国の話題作「レッドピル」を国内で上映します。

男性の被害者性を無視する極端なフェミニズムの論理に対し、男も女も疑問の声を上げはじめた米国の現状を知り、本当の男女平等とは何かをみんなで考えましょう。

予告動画はこちら!
https://www.youtube.com/watch?v=h2_HjymM-FY

■上映スケジュール 各回13:30上演【観覧無料】

2018年5月5日(土) 子どもの日
会場 立川アイムホール(東京都立川市曙町2-36-2)
JR立川駅北口から徒歩7分
https://www.city.tachikawa.lg.jp/danjo/shogaigakushu/sogoceter/imhall/access.html

6月17日(日) 父の日
会場: 京都府立大学・稲森記念会館(京都市左京区下鴨半木町1-5)地下鉄烏丸線北山駅1番出口徒歩5分
https://ja.foursquare.com/v/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%BA%9C%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E5%AD%A6-%E7%A8%B2%E7%9B%9B%E8%A8%98%E5%BF%B5%E4%BC%9A%E9%A4%A8/54d05c19498efee27c871dd2

7月21日(土) 共同養育の日【いよいよ最終回】
会場: 全労連会館ホール(東京都文京区湯島2-4-4)JR御茶ノ水駅御茶ノ水橋口徒歩8分http://www.zenrouren-kaikan.jp/kaigi.html#08

共同親権運動ネットワーク(kネット)「レッドピル」日本上映委員会
協賛 日本家族再生センター
■TEL:0265-39-2116
■e-mail:contact@kyodosinken.com
■ホームページ:http://kyodosinken.com

レッドピルチラシ新版
レッドピルチラシ新版

===== ===== 【映画の感想(立川の上映会から)】 ===== =====

日本のような日常的な男性差別が見えづらいアメリカでの事例を見
新たな発見を得ました。(20代)
想像以上にフェアで、男性の人権について考えている人が、

・こんなにも存在することに感動しました。(30代)
もやもやしたものが残ったのが良かった。
なぜあそこまでレッテルをはりきって批判できるのだろうか。
人間的には、皆おもしろそうな人たちばかりだ。
男性活動家も、フェミニストも。(40代)

・「男性は強い/女性は弱い」という一元化した考えではなく、
男性も女性も被害者であり加害者、多様なのだと思う。
男性被害者の声など、大きくない声をもっと聴きたい。
知らないことが多いので、考え続けたい。(30代)

・男も女も本当の意味で平等、対等になる日が来るといいと思います。
私は女ですが、女だから、男だからということがこの世の中には多いと感じます。
映画を見て知ることが多かったです。(30代)

・全く知らない現実だった。教えてもらったからには、
じっくり考えてみようと思う。ありがとうございました。(40代)

・男女平等に近づきつつあると思っていましたが、
男性の側に個人的努力にも関わらず社会的な生きづらさがあると知りました。
今は頭が混乱しています。ゆっくり考えてみたい問題です。(70代)

・アメリカは日本よりも男女平等が進んでおり、
女性が日本よりも自立している印象だったが、
どうもそうでは無いようだということが理解できました。(30代)

・今の社会は、男性も生きづらいだろうなぁと思っていたので、
男性の権利を主張する人達の話には、そうだったのか!と共感しました
(私は女性です)。
性を問わず誰にとっても一人ひとりが自分らしく生きることが
出来る社会が望ましいと思います。
そのために微力ながら自分も活動したいと思います。(40代)

・男性にとってこれだけ生きにくい世界で、
今後息子が一人で生きていかねばならないことが心配でしかない。(30代)

===== ===== ===== =====

映画「レッドピル」―The Red Pill―
フェミニスト(女性の権利を主張する立場)の女性監督キャシー・ジェイが2016年に製作したドキュメンタリー映画。キャシー自身がマスキュリスト(男性の権利を主張する立場)達にインタビューしながら、「女性が弱い、不利な立場にある」という自らの信念に疑問を持ちはじめます。取りあげるテーマは、親権の問題に限らず、男性が兵士をはじめとした危険な職業につかされる問題、男性のDVや性虐待の被害、男性から見たリプロダクティブライツ……男性たちもまた、社会の中で犠牲を払い、不利益を被っているのではないかと気づきはじめたのです。オーストラリアで上映が妨害された話題作。

「共同親権」とは
親どうしの関係はどうあれ、双方の親が子育てに関わり続けること、その考えを「共同親権」と言います。
親権という言葉は、海外では「親責任」や「親の配慮」という言葉に置き換えられてきました。
両親が子どもの成長のさまざまな場面で決定にかかわることで、子どもは親に大切にされているという実感を持つことができます。一組でも多くのカップルが共同子育てを実現すること、私たちは、それが可能な社会づくりを目指しています。

 

の映画は、クラウドファンディングによって日本での上映が実現しました。

多くの皆様から約50万円のご寄付をいただきました。ありがとうございます。
https://readyfor.jp/projects/14548

字幕ほか日本版制作は、多くの皆様の協力を得て、kネット有志によるボランティアによるものです。

お楽しみに!

 


【オーストラリア上映禁止の顛末】

各地で論争を呼ぶこの映画、
オーストラリアでは「上映禁止」措置がとられたとされています。
この点について、ウォレン・ファーレルの『男性権力の神話』を
日本に紹介した久米泰介さんに、解説していただきました。

オーストラリア上映禁止の顛末、映画「レッドピル」

オーストラリアではプレミア(初回)公演が禁止されました。
https://www.smh.com.au/lifestyle/melbournes-palace-cinemas-cancel-screenings-of-mra-documentary-the-red-pill-after-petition-20161025-gsa79y.html

その際、ニュース番組が監督のキャシー・ジェイに
インタビューしています。

非常にキャスターたちは敵対的です。

オーストラリアではメルボルンのPalace Kino Cinemaでの
2016年11月6日に予定されていたオーストラリアの初回公演が
フェミニストが呼びかけた2000以上の映画館への請願で中止になり、
その後、5000の(上映中止をやめる趣旨の)カウンター請願が
出されたようです。

その後、下の動画を見てもわかりますが
メルボルンで2017年に上映されたようです。

先ほど触れたニュース番組では、
単なるキャンセレイション(中止)ではなく、
banned(禁止)という表現をしています。
倫理的に上映を禁止した(するべき)という認識があるからだと思います。

【5月5日「ジェンダーを考える座談会】

kネットでは、映画終了後に
久米泰介さん(マスキュリスト、『男性の権力の神話』を日本に紹介)と
宗像充(kネット、『引き離されたぼくと子どもたち どうしてだめなの? 共同親権』著者)
を囲んで座談会を行ないます。
映画の感想を自由に言い合いながら、
日本のジェンダー平等の議論、男性が置かれた現状や男性の権利運動の実情など、
会場のみなさんとともに意見交換したいと思います。お待ちしています。

時間 午後4時~5時
場所 立川アイム会議室(映画終了時にご案内します)
参加費 500円(チケットをお持ちの方は無料)

【6月17日「男女平等って何だ?」座談会】

kネットでは、京都での映画上映後に参加者を交えての座談会を行ないます。

映画の感想を自由に言い合いながら、
日本のジェンダー平等の議論、男性が置かれた現状や男性の権利運動の実情、
いったい男女平等とは何なのか、会場のみなさんとともに
意見交換したいと思います。お待ちしています。

スピーカー
味沢道明さん(日本家族再生センター、日本男性会議)
久米泰介さん(マスキュリスト、『男性の権力の神話』『ファーザー・アンド・チャイルド・リユニオン』を翻訳)
宗像充(kネット、『引き離されたぼくと子どもたち どうしてだめなの? 共同親権』『子育ては別れた後も』著者)

時間 午後3時45分~1時間程度
場所 京都府立大学稲盛記念会館(上映場所の前方で実施します)
参加費無料

【7月21日「男女平等を考える座談会」】

kネットでは、お茶の水での映画上映後に参加者を交えての座談会を行ないます。

立川、お茶の水の上映では、話題と反響を振りまいた「レッドピル。上映運動によって起きた現象、映画の感想を自由に言い合いながら、
日本のジェンダー平等の議論、男性が置かれた現状や男性の権利運動の実情、いったい男女平等とは何なのか、会場のみなさんとともに意見交換したいと思います。お待ちしています。

 

スピーカー
重松朋宏さん(国立市議会議員、緑の党、2008年の国立市での陳情採択以来、度々別居親・男性の子育てについて市議会で取りあげる)
久米泰介さん(マスキュリスト、『男性の権力の神話』『ファーザー・アンド・チャイルド・リユニオン』を翻訳)
宗像充(kネット、『引き離されたぼくと子どもたち どうしてだめなの? 共同親権』『子育ては別れた後も』著者)

時間 午後4時~5時
場所 全労連会館304、305(上映後にご案内します)
参加費500円